IRON MAIDEN

少し思ったんですが、mail配信エージェントなるもののことを、詳細に扱ったサイトって、検索しても出て来なかったりします。
勿論、検索式で狙いを絞り、深くリンクを辿れば出て来たりするのでしょうけど、中々ヒットしない・・・
確かに、メールシステムやデータベース機構のことを、内部の詳細までやって、必要とするコマンド、プログラミングまでやろうとすれば、
書籍にして1000ページを越えるのではないでしょうか?

誰もやらないはずです・・・。そんなサイト創るだけで何年かかることやら。
それにも増して、サイト製作者の対象への理解が問題になってきます。
もう一つの厄介な敵として、ソフトウェアのヴァージョンアップがあります。
せっかく創ったのに、3つも前のヴァージョンだった・・・なんてことになりかねません。
まあ、其処まで行く前に、要領無制限の無料スペースを貸していただいたとしても、ふざけるな!と、削除対象になってしまったり・・・ということは・・・ないですかね?

そして一番厄介な敵、【続かない気力】、こやつが足音も立てずに近づいてくるわけです。
その甘い囁き『もういい、お前は良くやった。そんなことしても誰も見てくれやしないさ!さあ、頭を挙げて外の世界を見てみろ、』を聞くと、おそらく二度と戻ってこれないでしょう。

私もこの事柄からずっと逃げ続けて来たんですが、忘れた振りも、先送りも限界があります。
こういう縁って不思議なものです。何処からともなく無音で近づいてきて、『どうなった?期待しているよ』この一言ですべての妄想は吹き飛びます。
其処まで言われてもいかに逃げようかと必死に思考を巡らしている自分が凄く情けなくなってきますが、
少しづつでもやらなければ進まないので、頑張ってみようかなという次第です。

でも、時々ふと思うんですよね。これをやった先に何が在るの?感謝される・・・見る人は見る・・・
対価ってそれだけ?いや、別に良いんだけど・・・困難に打ち勝つ力が出来る。はぁ〜、何言ってんの?大丈夫?
こう思い始めたらもう終末は近い気がするんですが、やめても誰にも怒られないわけですし。
基本的にWEBでの出来事なんか、逃げてしまえばそれまでですし。

では何故やっているのか?何故止めないのか?となってくるのですが、
この部分をあまり人に押し付けると、どうしても重たい話になってしまいますので、書きませんが、
何分孤独な作業ですので、サイトの中で、ポツポツと漏らすかもしれません。
まあ、その場合も、良い感じでフィルタをかけながらやりますので、ご容赦下さい。

1-1 導入
電子メールは、コンピュータの聯盟気から利用され、現在まで様々にその形態(仕様)を変え続け、なおも利用されています。
パソコンをやる人の殆んどがメールをやりますし、メールをやるためにパソコンを買った人も居るほどです。私も携帯派ではありません。
ある人はこれでテレエッチとかそういったことの真似事をしているみたいです・・・(チャットしろよ)
とにかく、使い方はどうあれ、使用頻度はダントツに高いのではないでしょうか。
現在、メールシステムの管理者様は、ファイアウォールなどの普及等により、非常に忙しくなっています。
例えその仕事の大部分が、個人の我侭レベルの要求を満たす為のものであっても、健気に対処しなければなりません。
ここではsendmailの事をやりますが、私がこれを気に入っている理由は、
簡単にあるプロトコルに合致しないからとメッセージを拒否するのではなく、あらゆる変化に対応しようとsendmail自身が試み、
整合性を取り、メールを配信(配送)することに主眼を置いているからです。

メール配信エージェントは多く在りますが、こういうアプローチは中々とられていません。
確かに、その為にバグの多さ、管理に不向きな巨大で複雑な機構になってしまっています。
仕事を簡単に済ましてしまいたい管理者様は、おそらくこの二つの不利な理由を敬遠されるでしょうが、
生来の管理者様にとっては、色々な意味で(悪いことも含めたニュアンスです)腕の見せ所ですね。

sendmailは、インターネットの聯盟期から利用されてきた、歴史の長いプログラムの一つです。日本でも、LANは勿論、JUNETの時代から利用され続けています。
少し考えてみて下さい。広域インターネットという言葉は、色々な場所、色々な方式のネットワークを相互に接続したものを表しますが、
インターネットに繋がってまず最初に行き交うものは、メールデータであることが圧倒的に多いのではないでしょうか?
元々、sendmailは相互接続に主眼を置いて設計されているようなところもあります。

sendmailは、例えばメールゲートウェイとして動作させる場合も、プログラム自体には、殆んど手を入れてやる必要もありません。
アドレス体系の全く異なるネットワークへ接続するときでさえ、sendmail.cfを書き換えるだけで問題なく出来ます。
しかしこの為に、sendmail.cfは、非常に複雑です。
設定ファイルや、作成例などもあり、巧くすればかなり楽になるはずですが、仕事でこれを使っておられる方は居るんでしょうか?
sendmail.cfなど、こういう部分を直接弄えなければ、管理者と一般ユーザの違いはあまり無いような気もします。

上記と反しますが、sendmail.cfを理解しようと試みるのは、労多くして益なしということにもなりかねません。
しかもsendmailそのものを完全に理解しようとすれば、徒労に終わるのは確実のように思えます。
これはあくまで私の経験上のことですので、他の方には当てはまらないかもしれません。設定ファイルを見たとき、恐怖したのを覚えてます。
バグ等よりも、一番の弱点は複雑さで、其処を突かれれば、まず気が付くのは困難だということです。

私の責任にしたいなら普段からもっと給料よこせ!

管理者様なら一度は言ってみたい台詞ではないでしょうか・・・
メールシステムの管理なんぞ、UNIXの管理なんかより面倒だったりする部分ってあると思いますが、中々どうして、奴隷という言葉が染み付いている人には快感なんでしょうか?

優秀な管理者様なら解かると思いますが、こういったメールシステムやデータベース機構って、セキュリティ面から見て、
間違いなく設定されていたりする企業様や仕事場は、実は無かったりします。
私は今まで一度も設定ファイルなり機構そのものなり、きちんと設定されているところは見たことがありません。
これは、使用OSにそこそこのセキュリティ機構を導入しているから大丈夫、等と許されることではないと思います。